日本エルダーライフ協会 > お節介士 > お節介士について
介護が始まるまで、ほとんどの人は介護について何も知りません。自分の身に降りかかって初めて考え始めます。そんな介護の入り口で立ちすくんでいる人が、上手に制度や民間のサービスを使って介護と人生を両立させることができるように、情報のサポートをする人(通称:お節介士)を育成し、介護者を支援することを目的としています。
親が倒れた、これから介護をすることになる。離れた親の面倒をどうやってみたらいいのか?誰か知っている人に訊きたくてもご近所にも、職場にも相談できる人がいない。役所では聞いたこともない難しい名前のところで相談しなさいという。いったい誰に訊けば、今すべきことをを教えてくれるのだろう?
介護が必要になったとき、ほとんどの人はこのような不安と戸惑いを経験します。病気なら病院に行けば良いし、必要なら入院すればよかった。でも、介護は?
そんな時、職場に、行きつけのお店に、いつも仕事で出会う人に、介護に詳しい ”お節介 ” な人がいたらどうでしょう?
「介護が始まったんだって? 介護保険制度知ってる? 大切なのはね・・・ 」
そんなお節介を待っている人があなたの周りにもきっといます。
介護が始まって仕事を失ったり、結婚をあきらめたり、家庭が崩壊する。そんなふうに社会から孤立して介護に人生を奪われてしまわないように、私たちは【介護する人】を”お節介”でサポートします。
介護が始まると必要になる知識や情報がありますが、始まってしまうとそれを学ぶ時間もなく、相談相手もいません。私たちは必要な知識や情報を身に着けた【お節介士】を育成し、身近な立場での声掛けと情報提供と専門家や介護の窓口につなぐことで介護者の孤立を防ぎます。また、様々な暮らしの専門家が介護に詳しい専門家となったり、企業が従業員への福利厚生として介護相談の窓口を設置したりするための講座を開いています。
地域や職場で介護者を受け止めるためのセーフティーネットとして、誰でもができるお節介士制度を作り、みんなが安心して介護ができる社会を目指します。
・昔は一族が地域で一緒に暮らす大家族。家族の人数が多くて、人手も情報も十分にある。
地域でのつながりが強く近隣や親類が助け合える。
多世代の家族なので誰かが知っている。家族のつながりで情報が得られる。
・今は核家族。人手も情報も公的サービスに頼るため、必要な人に届きにくい。
地域でのつながりが断絶していて助け合うことができない。
世代の限られた家庭または、高齢者のみの家庭では充分な情報が得られない。
・職場に、行きつけのお店に、いつも仕事で出会う人に、介護に詳しい ”お節介 ” な人がいたらどうでしょう?
「お節介」networkで地域がつながる
お節介を待っている人があなたの周りにもきっといます。
地域の人が ”お節介” することで人と人の関係が密になり、必要な情報が伝わります。
介護保険制度や民間のサービスを上手に使って、介護と人生を両立させることができるようになります。
お節介士は、介護する人の話に耳を傾け、相手に必要と思われる情報を提供して明るいケアライフのために手助けすることを目的としています。自らの意見を押し付けたり、自分の信じる考え方に誘導したりしてはなりません。また、お節介の範疇を超えた専門的な相談業務やケアプランの作成、有料のコンサルタント業務などを行うことも禁止します。
まずは、きっかけをつくり、声をかけて孤立を防ぐこと、そして適切に専門の窓口へと導くことを目指してください。
・色んな人がお節介をする効果
ケアライフアドバイザー(シニアお節介士)
地域でサポーターを育てます。サポーターに情報を提供したりサポーターのフォローをするため研修会を開いたりします。
ケアライフアドバイザー(職場内お節介士)
主に企業などで従業員に対して介護休暇取得や働き方について相談やアドバイスを行います。